高気圧酸素療法を開始しました
2025/03/07
当院では2025年3月より高気圧酸素療法を導入しております。
一般的な大気圧は1気圧ですが、人の身体は2~3気圧に加圧された状態で純酸素を吸入すると、血液中の酸素濃度が通常の10~20倍になります。
高気圧酸素療法はこの原理を利用し、血液を介して患部に多くの酸素を送ることで、障がい組織の再生や炎症の早期沈静化を促進するなどの病状の改善を目指す治療法です。
【適応疾患】
・急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒
・重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)または頭蓋内膿瘍
・脳梗塞
・重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
・重症の低酸素脳症
・突発性難聴
・網膜動脈閉塞症
・腸閉塞
・放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
・難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
・骨髄炎又は放射線障害
・急性末梢血管障害 (重症の熱傷又は凍傷、広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害、コンパートメント症候群又は圧挫症候群)
・脊髓神経疾患
・皮膚移植
減圧症又は空気塞栓に対して、発症後1か月以内に行う場合、治療回数一連につき 7回を限度とする
【治療の際に起こりうる合併症】
●酸素中毒
過剰な酸素摂取によってもたらされる障害作用。
症状・・・息苦しさ・呼吸困難、気管支炎症状・胸痛・めまい・耳鳴り・けいれんなど。
●気圧外傷
中耳圧外傷
・気圧性中耳炎(中耳スクイーズ・リバーススクイーズ)
耳管機能不全のため、加圧・減圧にて中耳腔圧が上昇・下降できないことにより発症します。 症状・・・耳閉塞感、軽い耳鳴り、耳痛、鼓膜破裂など。
・副鼻腔スクイーズ・リバーススクイーズ
鼻茸、副鼻腔炎、鼻炎、かぜなどの鼻詰まりにより、加圧・減圧時に副鼻腔の出口が閉塞している際に発症します。
症状…前頭部、頬部、目の奥などの痛み。鼻出血など。
【禁忌】
・気胸(未治療)
・眼科治療・術後(網膜はく離などで眼内ガスC3F8、SF6を使用した場合)
・未熟児(満期新生児は治療可能)
・妊娠(緊急の場合は治療)
【禁忌薬剤】
・塩酸ドキソルビジン (アドリアマイシンなど): 抗癌剤
・酢酸マフェニド:抗菌薬
・シス-ジアミンジクロロ白金(シスプラチンなど):抗癌剤
・二酸化テトラエチルチウラム(ジスルフィラムなど): 禁酒剤
【高気圧酸素療法を受けることができないか、注意を必要とする人】
・刺青
・高熱
・下痢
・極端に高い血圧
・絞扼性イレウス
・重度の肺疾患(高度のCOPDなど)
・閉所恐怖症
・重篤な不整脈
・ペースメーカー
・上気道炎
・重度の耳鼻科的疾患
・てんかんの既往
・精神疾患
・切迫脳ヘルニア
※診察時に医師が必要と判断した場合に、検査や専門科受診を指示します。
※糖尿病の方は高気圧酸素療法が血糖に影響する可能性があるため治療前後に血糖を測定させていただきます。
高気圧酸素療法に関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。
TEL:0943-72-2460
〈 治療は高気圧酸素治療装置の中に入り約90分かけて行われます 〉


