総合質管理部(Total Quality Management)
ごあいさつ
本田 順一
医師・総合質管理部(Total Quality Management)部長
総合質管理部(TQM:Total Quality Management 部)の活動目的は、田主丸中央病院の医療の質を向上させ、安全で安心できる医療を提供し、患者さまの満足度を上げることです。また、患者さまだけではなく、スタッフの満足度も向上させることも目的の一つです。業務の効率化や有効化を目的に、継続的に改善活動を実施できるようなシステム構築を目指しています。2023年4月より新しく設置した部署ですが、上記のような体制のもと日々精力的に活動しています。今後はQI管理課などを設置し、業務の質の向上も図っていく予定です。病院全体、職員全員で医療の質の向上を目指します。
体制
各課の取り組みと2023年度の活動目標
●認知症ケア課
「最期まで人らしく過ごせること」を大切に、患者さまに寄り添った看護を実践できるよう日々取り組んでいます。
【活動目標】
- 認知症高齢者の行動を理解し、ケアできる
- 認知症高齢者の退院後に訪問指導を実施する
●緩和ケア課
適切な緩和ケアを提供するため、常に現場の医師や看護師と情報共有し、連携しています。
【活動目標】
- 院内の各病棟スタッフがスキルを身に着け、統一された緩和ケアを提供できる体制を整える
- 地域包括ケア病棟でACPカンファランスが実施できる
- 周辺地域に向けてACP啓発活動ができる
- 緩和ケア病棟に入院する患者さまのご家族のケアを実践できる
●がん化学療法課
がんと診断された患者さまが日常生活を続けながら、ひとりひとりに合った安全ながん治療を受けることができるよう取り組んでいます。
【活動目標】
- 院内の曝露対策の指明確な指針や手順を作成し、運用を浸透させる
- 外来化学療法スタッフが薬物療法投与前の確認が行なえる体制を構築する
- がんと診断された患者さまの意思決定支援を行う
●スキンケア課
スキンケアや創傷ケアに関する医療の安全性、質の向上を目的に日々活動しています。
【活動目標】
- WOC(創傷、オストミー、失禁)に関連する教育ツールを作成し、院内に浸透させる
- 看護部(看護師、ケアワーカー)や理学療法士などに対してポジショニングテストを実施する
- 院内におけるスキンケア発生数を削減する
●感染管理課
院内感染を防ぐため院内にリンクスタッフ(現場の重要なスタッフ)を配置し、院内感染に関する情報収集・調整・管理を行っています。
【活動目標】
- 院内研修やスタッフ教育を実施し、CRBSI、PCRBSIの発生率を削減する
- 血液培養のコンタミ率を低減する
- 院内および関連施設での手指消毒剤の使用回数を増加させる
- 学会で発表を行う
●医療安全管理課
安心安全な医療サービスの提供実現のため、医療安全行動の指導、医療事故防止の仕組みづくりに取り組んでいます。
【活動目標】
- 院内における既存の手術・検査・処置・輸血・抑制等の説明と同意書(以下、同意書とする)の書式を統一する
- 医療安全管理委員会・セーフティーマネージャーのメンバーの見直しと委員会活動の再構築を行う
- 患者影響レベル0の報告書分析を行い、改善策を立案することで医療事故に発展しない安全な業務実施を促す
活動を学会で発表することで、活動内容の評価と安全管理業務を行う管理者のスキルアップを目指す
「医療安全指針」(PDF)
TQMニュース(総合質管理部の活動紹介)
総合質管理部(TQM部)の取組みや活動をご紹介しています。ぜひご覧ください。