画像診断装置
田主丸中央病院では様々なご利用者さまの症例に対応できるよう、各種の画像診断装置(CT、MRI、マンモグラフィ、核医学検査(RI)、血管撮影装置、内視鏡検査装置、エコー等)による検査とともに、画像診断装置を利用したインターベンショナルな治療を行っています。
TOPICS
脳梗塞のカテーテル治療を開始
平成25年3月、血管造影装置(Philips社製)を導入しました。
これまでの心臓カテーテルに加え、脳動脈に詰まった血栓を取り除いて血流を再開させる脳血管内治療を行なえるようになりました。血栓を吸引し、体外へ導く「Penumbra(ペナンブラ)」、ステントの網で血栓をからめとって体外へ導く「Solitaire (ソリティア)」という治療法が可能です。また、金属でできたステントを血管の中に入れて、血管を広げる「頸動脈ステント留置術」、くも膜下出血に対して行なう「脳動脈瘤コイル塞栓術」治療も可能です。
内視鏡検査
消化管内視鏡検査
内視鏡にて、食道・胃・十二指腸・大腸などを直接観察し、潰瘍、ポリープ、癌、炎症などの病気の診断や治療を行うための検査です。検査中のライブ映像を、ご自身はもちろん、ご家族の方もご覧になれます。
※上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査では、内視鏡がのどを通過する際の反射(はきけ)を防ぐために、のど麻酔を行います。まれにこの薬が合わない方がいらっしゃいます。検査・治療時の麻酔で気分が悪くなった経験のある方は前もってお知らせください。
※検査を楽に受けていただくために、軽く眠る程度の薬剤を注射することもできますが、年齢・病気によっては使用できない場合があります。注射を希望される方は、担当医へご相談ください。注射後は原則として車の運転はお控えください。
検査の種類
1. 上部消化管内視鏡検査
食道、胃、十二指腸疾患に対する内視鏡診断と内視鏡治療を行っています。食道・胃の早期癌に対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。また、内視鏡的胃瘻造設術なども行っています。
2. 下部消化管内視鏡検査
近年、大腸疾患は増加傾向にあります。大腸腺腫症、早期大腸癌などの大腸腫瘍や炎症性腸疾患の診断および内視鏡的治療を行っています。5mm以下のポリープであれば、日帰り手術が可能です。
3. 胆膵内視鏡検査
総胆管結石症などの診断、内視鏡的治療を積極的に行っています。
4. ピロリ検査
胃・十二指腸潰瘍や胃がんの原因のひとつとされるヘリコバクターピロリ菌の検査、除菌治療を行っています。
TOPICS
OLYMPUS製の内視鏡カメラを導入
1. 観察性能の向上
これまでより、鮮明な画像を実現し、胃や大腸などピント合わせの狭い空間において、粘膜や毛細血管などの観察もできます。
2. 操作性・挿入性の向上
屈曲した形状の大腸でスムーズな挿入を行なえるよう、腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能や、大腸の形状や長さによって操作者の手元側の力をより効率的に先端に伝えるための「高伝達挿入部」機能により、検査効率の向上と患者さまの苦痛が軽減します。
また、くも膜下出血に対して行なう「コイル塞栓術」治療も可能になっています。
エコー
超音波とは光よりも波長が短く、目に見えないものです。しかし、光や音と同じように物にぶつかって反射して帰ってくる性質があります。超音波は魚群探知などに利用されています。この性質を利用して身体の内部の様子を検査できるようになったのが超音波検査です。
この検査の特徴として、まずあげられるのが、痛みなどを伴うことなく患者さまにほとんど負担をかけずに、ベッド上で安静にしているだけで身体の中の様子が手に取るようにわかることです。さらに、身体内の様子がリアルタイムに再現できるので、診断や重症度の把握には必須であり、今日では日常的に行われています。超音波検査が行われる臓器は心臓、肝臓、腎臓、子宮、前立腺など多岐にわたり、甲状腺、動脈、関節などが代表的な検査できる臓器です。また専用のプローベを使う事により心臓の動きや弁の動き、乳房、ある程度大きな血管の状態も見ることができます。
超音波検査はレントゲン検査とは異なり、放射線は出しません。検査に使う超音波では、胎児や人体に影響はないと考えられています。